行事報告


青少年教化指導者研修会
 11月19〜20日、札幌市中央寺において本庁主催「平成19年度青少年教化指導者研修会」が開催されました。


 青少年教化員の有資格者を中心に開催されるこの研修は、受講者が積極的に参加せざるを得ない雰囲気に包まれていました。「随所作主」は私たちの理想とするところ。しかし、これがなかなか容易ではありません。現職・布教講習会をはじめ梅花等、種々の研修があるが、何れも客人としての物見遊山的参加になりがちであります。この青少年研修は、受講者一人一人が主人公として参加しています。一人に5分間という時間が与えられ、それぞれが所感を語ります。今回は諸事情で参加者が22名ほどでありましたが、全ての参加者が自己の知見を誠心誠意、吐露しました。会場内は語る側も聴く側も互いに「随所作主」でありました。
 今回、主任講師を勤められた特派布教師、守屋敬道老師が「布教(伝道)は、語り伝えることを自らが楽しみ、聴衆をして法悦に入らしむことが大切である」と示されましたが、研修内容は全くその如くでありました。また、守屋老師は主題講話のなかで故島崎光雄老師、辻淳彦老師のことばを数多く引用され、布教もまた正師による面授であるとの印象を受けました。老師は、講話の最後に得意の手品を披露され、受講者一同大いに盛り上がりました。それを拝見していて、「天草四郎は手品で大勢の信者を獲得した」ということを想起しました。
 また、一般講師としてはHBCラジオパーソナリティ田村美香氏の講演を実施。「伝えるということ」と題して、平素のラジオ番組などでの活躍ぶりを愉快に披瀝されました。『いかに自分がアナウンサーという職業に向いていないか』という数多い失敗談を話され、結論として『一緒に番組を持っている演者やスタッフ、あるときには通行人など、周囲の人々に助けられて、自分を表現させて頂いている』という内容でした。禅には「索語・索話・釣語・垂語」など、師が弟子の意見・力量を引き出す手法がありますが、田村氏は自らを弟子的な立場に置くことにより、活撥撥地を現成させていることがわかりました。このことは、教化、伝道に関して大いに参考となる点でありました。
こちらより青少年教化指導者研修会の各種写真をご覧頂けます。



第21回 禅をきく会
 去る11月14日、札幌パークホテルを会場に曹洞宗主催「第21回 禅をきく会」が開催されました。

 今回の講師は、えりも町法光寺住職佐野俊也老師(特派布教師)と作家の五木寛之氏をお招きし講演を頂戴しました。五木氏の名声のため、一千名近くの聴衆が詰めかけました。
 冒頭、主催者を代表して藤原重孝教化センター統監の挨拶。統監は昨今の「命を軽視する」風潮を嘆かれつつ、曹洞宗が標榜する人権・環境・平和を訴えられました。
 最初に『み仏の絆を生きる』と題して佐野俊也老師の講話。冒頭の藤原統監の挨拶に触発されたかのように、命の大切さ、母と子の絆などをお釈迦さまから道元禅師・瑩山禅師そして自身のことにまで至り説かれました。「わが誕生の日は、母受難の日」のことばに大衆は大いに涙しました。
 佐野老師のお話に引き続いて札幌禅林青年会(会長 札幌市瑞現寺副住職斉藤正憲師)有志がステージに上がり、1,000名を超える満場の聴衆とともに椅子坐禅となりました。
 時至って、大熊真龍師(天童寺副住職)が詠讃歌を奉詠して開静とし、わずかな坐禅ではあるが、参加者の評価は頗る高いものとなりました。

 椅子坐禅終了後、作家五木寛之氏による『こころの風景』と題しての講演。
現代の日本国民は、総じて鬱状態であるということから話を展開。これは愉快で楽しいお話でありました。場内の大観衆は五木氏の話に引き込まれ、笑ったり、考えさせられたり、あっという間に時間が過ぎた感がありました。
 近頃は何事にもプラス思考・前向き・陽気であることが良いようにいわれているが、毎朝のニュースをみて鬱々たる気分にならない人はいない。と、「命を軽んじる風潮」を嘆かれ、「鬱」について語られました。「笑いが健康によい」とされていることに関して、もともとこの研究は、「笑い」と「嘆き」の双方が身心にどのような影響を与えるのか、ということを臨床実験したものであるという。実験結果は「笑う」行為は身体を活性化させ、ストレス物質を軽減させナチュラルキラー細胞を増やす働きがある。一方「嘆く(悲しむ)」行為は・・・身体を活性化させ、ストレス物質を軽減させナチュラルキラー細胞を増やす働きを持つ。という、つまり「悲」も「喜」も私たちが生き生きと、この世で過ごすための大切な要素であるということで、「笑う門には福」しか眼中になかった私には大変衝撃的なお話でした。
 五木氏は最後に、北陸地方の「雪つり」を例に「雪つりをするのは、堅い枝を持つ樹木です。堅い枝は雪の重みに耐え切れず、ポキッと折れてしまいます。ところが柔らかな樹木は、重い雪を枝に載せて枝をしならせて耐えます。やがて時がくればそのしなりで、積もった雪を弾き飛ばし、枝を天に向かって突き挙げます。
「鬱」とは心がしなっている状態です。それは、新たに再生する準備をしていることを意味します。柔軟な心で苦しみを背負ってしなっているのです。」
と、平素鬱々となりがちな私たちに勇気あることばをかけられました。また、自殺問題などにも触れられ、「命の尊さ」を説かれました。
 今回の「禅をきく会」は、冒頭の藤原統監の挨拶から始まり、佐野老師・五木氏とすべて「命の尊さ」について深く考えさせられました。
 で、後日。東京で行われる「禅をきく会」の今年のテーマが「命の尊さ」であると知り、「時代が欲するところは、首都東京も道都札幌も同じであったか。」と妙に納得させられたものです。
  こちらより禅をきく会の各種写真をご覧頂けます。



平成19年度 北海道管区婦人会研修会
 7月27日、札幌市中央寺を会場に第32回婦人会管区研修会が開催された。本年度は講師に、厚岸町吉祥寺斎藤章彦特派布教師・講談師神田山陽師匠をお招きした。
 参加会員は435名。熱気に包まれた研修会は今年も盛会裏に円成した。
 今年から気象用語に「猛暑日」という言葉が新設されたが、その言葉に触発されたかのように全国各地より400名を超える会員の参加で、会場の中央寺は熱気にあふれた。
 冒頭、萩野頼子全国婦人会長のご挨拶。本部婦人会の活動状況の報告とともに、北海道管区の婦人会活動に対する賛辞が述べられました。研修内容は、斎藤章彦特派布教師による講話。日常生活の中での仏法の大切さをわかりやすいことばとソフトな口調で敷衍された。お話の最後に、ご自身のご高齢の「おかあさん」のことを話され、会員一同は深い感銘をうけていた。
 その後、楽しい茶話会。茶話会中に、駒澤大学付属岩見沢高校のPTA会長山川章順師(由仁町常福寺住職)・苫小牧高校のPTA会長松井宏文師(剣淵町神龍寺住職)による両校の甲子園大会出場決定の紹介があり、会員一同は盛んに激励の柏手を送った。
 次に、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」でお馴染みの講談師神田山陽師匠の講演。テレビ出演と同様に移動式の座卓を首から下げ、小気味よいリズムで講談を披露し、会場は笑いと感動の渦に包まれた。
 最後に、安彦千津子実行委員長より、参加会員への労いと会場の中央寺婦人会・スタッフへの感謝のことばが述べられ、午後5時30分閉会した。



平成19年度 布教講習会
 7月5日・6日の両日、札幌市中央寺を会場に平成19年度北海道管区主催「布教講習会」が参加総数90余名のもと開催された。
 5日午後1時より中央寺本堂において北海道管区教化センター藤原重孝統監を導師に開講式が厳修された後、佐賀県竜泰寺住職瀧孝導師による「正法眼蔵における同事について」と題し講話が行われた。続いて、曹洞宗人権啓発相談員龍厳寺住職加藤友光師による人権啓発学習では、「人権を考える」と題し「差別について」・「ケガレについて」等、身近な話材をもとに丁寧なお話をされた。休憩の後、駒澤大学総長大谷哲夫師による「宗門の伝法に関わる歴史的背景」と題し「道元の嗣法と仏法」・「宗統復古における嗣法問題」等の講演が行われた。6日午前8時30分より瀧孝導師による講話後、日頃の布教においての疑問点などの質疑応答が行われ「樹木葬」「ペットの墓地」等の質問に対して事細かなに返答された。



カナダ・アルバータ州 新体操選抜選手団 坐禅研修
(06年12月01日)
 札幌市中央寺にて、北海道体育協会の依頼によりカナダ国アルバータ州の15歳〜17歳の新体操選抜選手団(総勢24名)による坐禅研修が開催されました。
教化センター企画委員会国際部会の大熊眞龍師が講師をつとめられ、英語による坐禅の紹介と実践の説明。師は坐禅を「人間としてのあるべき姿の一例」として端的に仏道を表現。さらに中央寺地下の禅堂にて坐禅を実践。どの選手も真剣に坐禅に取り組んでいました。続いて諸堂拝観。さらに鐘や木魚、太鼓といった鳴らしものの体験。みな興味津々に鳴らしものを試し打ちしていました。
最後に感想を訊くと、「日本文化の真髄に触れることができ、大変感動しました」ということでありました。
  こちらより研修中の各種写真をご覧頂けます。




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